自前ルアーを作り始めて思ったこと

今年に入って自前のルアーを作りはじめました。
そこで思ったことを備忘録変わりにつらつらと書いてみたいと思います。

元々の発端はある市販ルアーが中々買えないんで、それだったらコピーを作ってみよか?みたいな安易なすけべ心から始まったんです。
でも、それらのコピールアーの進捗は全く進んでません。一つは一番使いたいシーズンが終わってしまったし、もう一つはまだ数ヶ月先まで使わない。
その反面、お試しに作ったクランクが思いの他奥が深くって、色々試したくなったのが正直なところです。いま作っているクランクは南湖東のシャローエリア限定で使うクランクです。
東のリップラップをゆっくり目に巻いても底を叩けるクランクが欲しかったので
ウェイトは重め・スローリトリーブでもヒラをうたせることが出来るんです。
こういうアクションのルアーが欲しいって思って作ったルアーなので、
自分ではそれなりに気に入ってますが、一般的にはあまり受けは良くないと思います。

じゃ、市販されているルアーの何処がすごいか?ってとこなんですが・・
1.それなりに何処でも使えるように仕上げてある
2.誰でも気分良く投げれる・引けるように作ってある
3.そのルアーを売って利益が出るように生産してある

たいていの人が知っているバイブレTNを例にして書いてみます:
1.それなりに何処でも使えるように仕上げてある
初夏のウィードシーズンまでは結構投げる人が多いですね。琵琶湖だけじゃなくて、ダムや野池でも結構投げられてるルアーだと思います。深さ10m以内だったら十分に釣れるルアーを作るのはすげーの一言です。

2.誰でも気分良く投げれる・引けるように作ってある
TNをは50・60・70とシリーズがありますけど、基本的にはブルブル感は強くもなく弱くもない感じ。でも、投げ続けても疲れもしないし、気持ち良く飛んで行ってくれる。
良くプロが飛行姿勢がどーのと言ってますが、気分良く飛ばせるって大切だなーっと思い直しました。

3.そのルアーを売って利益が出るように生産してある
自前ルアーを作り始めて一番思ったのはこれです。原価がいくらかは自分も分かってませんけど、300~500円くらいでしょうか?それくらいの価格帯に抑えて釣れるルアーを作るってかなり難しいって感じますね。市販のルアーの場合は金型だけで100万単位のお金が動くので原価を700円としても、2000個を売ってから利益が出始めるわけです。人件費諸々を考えると1万個くらい売れないと厳しいかもしれませんね・・・

逆に自前ルアーの良いところは:
コストに縛られずに、自分の好きな使い方やアクションを追求出来るってとこでしょうか。
あるポイントをこういう狙い方で攻略したいって言う考えがあると、自前ルアーは比較的作りやすいと思ってます。逆にそういう考えがないと手間と時間がかかる作業なので、あんまり向いてないかもしれませんね。
自分の場合は市販のルアーにないものを求めて、ルアーの形とかアクションを考える場合が多いです。まぁ、買えない場合はそれを模して作りますけど・・・(笑)

見本市なんかで新作として紹介されるルアーが市場に出るまで半年~1年かかるのは、利益が出るような生産方法を考える時間が大半だと思います。そのあたり考えると見本市で見たルアーを手早く作る方が時間的に早いかもしれませんね。

最後に大体の製作期間をちょこっと書いておきます。
・設計作業
CADでルアーの設計&3Dプリンター用の設定をします。修正時間含めると3日程度はかかります。
・3Dプリント出力
大体3~4時間。時間はかかりますが、自分が手を動かすわけでないのがミソ。
平日は3個が限界です(笑)
・やすり掛け・パテ埋め
2日程度。1個に付き20分程度でしょうか、パテの乾燥があるので2日は必要。
・コーティング時間
3日程度。セルロースでボディ強化・浸水防止する。これも実作業時間は短め。
・カラーリング時間
3時間くらい?色の調合やテンプレート作成する時間を考えたら1日はあっと言う間です。
・コーティング時間
2日程度。カラーリングした後のコーティングは塗料の種類にもよると思いますが・・・
・リップ&ヒートン付け
1日程度。取り付け後の乾燥時間が結構長いです。

目安としてはボディ出力に1週間、仕上がるまでに1週間は最低必要って感じですね。

クランク4種のステータス・問題点

3Dプリンターが来てからかなりの数のルアーを出力しました。
没になったもの・ペンディングになったもの・・・色々ですが

いまのところは4タイプのクランクが残っています。

名前:akala-95 リップタイプ:設定中
重さ:1ozクラス
ステータス:未調整
実績:なし
手軽に投げれるクランクが欲しかったので作成。
ミディアム~スローリトリーブを想定してます。
IMG_0729

名前:hinahina-90 リップタイプ:ワイド 3mm
重さ:7/8oz
ステータス:要修正
実績:なし
フラットサイドクランクが高価だったので作りました。
ミディアム~ファーストリトリーブを想定。

修正事項:深く潜りすぎなので要浮力(ウェイトを一つ外す)
もう少しキビキビ動いて欲しい(リップを薄く、ワイドに変更)
IMG_0730

名前:alani-light(110)  リップタイプ:ショートワイド 3mm
重さ:1.5ozクラス(42g)
ステータス:要修正
実績:ニゴイ×1、40Up×1
alaniの改変版。ミディアム~スローリトリーブを想定。

修正事項:浮力を落とす(ウェイト追加)
ひき味が重い→長時間投げると疲れる
アクションは及第点だけど、浮力がありすぎてコンスタントに岩に当てられない。
IMG_0726

名前:alani-110 リップタイプ:ショートワイド 2mm→3mm
重さ:1.5ozクラス(45g)
ステータス:若干修正
実績:40up×6、50×1

ヒートン抜け発生(要19mm)
リップ折れ発生(修正済)
謎の浸水発生(修正済)
IMG_0671

■まとめ
なんだかんだと言いながらも、最初にデザインしたalaniが一番安定している。
アクション・浮力ともに自分のやりたかったことを8割出来てるので
しばらくはこれの微調整に専念する予定。
リップを2mmから3mmに変更したけど、やはり2mmの方がひき味は軽い。
2mmで折れない形を模索するべきか、3mmでひき味を軽くする調整をするか・・・
どちらを取るにせよ、どはまりしそうな予感がプンプン(笑)

フォームを作成する(3DCADでルアーを作ろう)

寒い日が続きますんで、今日もルアーを作っていきます。
前回は簡単な図を回したり、移動させたりするだけでした。
今日はいよいよルアーの形を作成していきます。

「スケッチ」→「スケッチを作成」→「スプライン」を選択して、下の図のような感じで描いてみます。
線を描き終わったら、ダブルクリックで線の描画が終了です。
これは作成するルアーの背骨になる部分で、次のステップで肉をつけます。

0206-1

次に「作成」→「フォームを作成」を選択して、先ほど描いたスプライン線を選択します。
そして、「作成」→「パイプ」を選ぶ。

0206-2

パイプが作成されて、ダイアログが表示されます。(この図では中央やや右下)

0206-2-1

ここのパラメータ設定は大切なので、個別に説明していきます。
断面タブでは設定するパイプの形とおおまかなサイズを設定します。
ここでは「全体直径」を15.0mmにしています。10mmなどにするとパイプの直径が小さくなります。
次にグローバル設定の「表示モード」は右側のまるっこい四角を選んでください。角張ったパイプから丸いパイプに変更されます。

0206-2-2

次に終端の形を設定します。「終端タイプ」は正方形かスパイクを選択。
普通のルアーを作るときは正方形がおすすめです。

0206-2-4

「セグメント」では密度のスライダーバーを動かしてみましょう。
パイプの分割数が変わるはずです。ルアーを作成する場合は4~6くらいがおすすめです。
数が多すぎると調整が大変になるので、注意が必要になります。

0206-2-5

パラメータの設定が終わったら「OK」ボタンを押します。
先日記述したやり方で出来たフォームを移動させたり、回転させてみてください。
何回もいいますが、移動や回転はとても大事な操作なんです。

0206-2-6

さて、今回の操作を動画にしておきました。最後の方は次回やる内容も含まれているので
物足りない人は予習ついでに参考にしてください。

はじめに(3DCADでルアーを作ろう)

自作ルアーが作れると楽しいですよね?
さらにそれで釣れると無茶うれしいもんです。
自分がバルサでルアーを作ったのは中学生の時で、高山ダムで何匹かのバスを
釣りました。サイズは関係なく、なんとも言えない満足感があったのを覚えています。

木材を使った自作ルアーの作り方はネットや本でたくさんヒットします。
なので、ここでは3Dプリンターを使ったやり方を記述していきます。
まずは簡単な手順:

1.3DCADでルアーの設計図を描く
2. プリントアウトするための準備をする
3. 3Dプリンターでプリントアウトする
4. ルアーのペーパーかけ・オモリを入れる
5. ルアーのコーティング
6. ルアーに色を塗る
7. 最終仕上げのコーティング

ここで書くのは手順1についてがメインです。
デザインに使うアプリはFusion360と言う無料のソフトなのでお金はかかりません。
但し、アカウントを作る必要があるのでメールアドレスが必要になります。
今回は初めてなので、ソフトの簡単な操作だけを説明します。

1) ダウンロード
以下のページからアプリをダウンロードしてください。
Fusion360のダウンロードページ

2) ソフト起動
Fusion360が起動するとこんな画面になります

fusion360

3) 直方体を描く

まずは、適当に四角形を描いてみます。
上のメニューから「作成」→「直方体」を選択します。
step1
面を選択してクリック・ドラッグすると下のような感じで四角い箱が出来ます。
右側にあるダイアログの数字を変えると四角形の形が変わります。
step2

今回は長さ:50 幅:30 高さ:10にしてみます。入力できたら「OK」押しましょう。
単位がcmになっていても気にしないで・・・
単位の換えかたは次回説明します。

step3

4) 直方体を拡大・縮小する
「OK」ボタンを押したら、マウスのホイールを回してみてください。
直方体が大きくなったり、小さくなったりしたらOKです。

5) 直方体を移動させる
次は直方体を前後左右に移動してみましょう。
ホイールを押下しながらマウスを移動させてみてください。

6) 直方体を回転させる
最後にSHIFTボタン+ホイールを押下しながらマウスを移動させてみましょう。
四角形がグリグリ回転すればOKです。

「拡大・縮小」「移動」「回転」はFusion360で良く使う操作です。
最初は意味がわからなくても慣れてくると操作出来るようになると思います。
次回からはさっそくルアーのデザインをはじめます。

追記:動画をあげておきます